コロンビアで起きた日本人殺害事件に関して。


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なんていうんかな。


僕がこのタイミングで一位になったのって、
より多くの人にブログを見てもらえる機会をもらったって事なんかなって思って。



正直、心の底から自分が今一位になったっていう事を喜べてはなくて。

facebookやtwitter、
コメント欄でおめでとうっていう言葉をたくさんもらえて

それはすごく嬉しいんです。

本当にたくさんの人が、
僕自身が一位になる事と同じくらいみんなも待ってくれてたんやろうなって感じました。


本当にありがとうございます。
みなさんの応援、とても感謝しています。






でも、正直な事を言うと心の底から喜べてはいない。




なんというか



喜びたくない訳ではないし、
喜んでない訳でもないんですが。


心のそこから喜べているかというと複雑で
大きな声でイエスとは言えなくて。



でも今僕がこうやって1位っていうポジションにいて…



短期間だけかもしれんけれど
世界一周ブログを書いている何百人っているブロガーの人たちの中
一番多くの人の目にとまる順位にこのタイミングでいるっていうのは
何かしら意味があるのかなぁって。




だから今僕が思っている事を素直に書こうと思います。




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昨日ネットサーフィンをしていると一つのニュースが目にとまった


『コロンビアの都市メデジンで20代の日本人男性が銃で殺害された』


最初、自分の目を疑った


メデジンは僕が3年半旅をし
数多く訪れた都市の中でとても大好きになった街だったから

たくさんのコロンビア人の友人ができ
旅人の仲間ができ
また戻りたいと心の底から思った場所だったから。


その場所で日本人男性が殺された?



視覚的にその文字を理解する事はできたけれど
頭と心で理解する事はできていないままだった


そのニュースを読んだ時はまだ
現地の日本大使館が現在確認をしていて
詳しい情報はわかっていない状態


実際のところはどうなのか。
本当にそんな事件が起こったのか。
誤報であってほしい。
生きていてほしい。


僕はそんな風に思ってた。


けれど、実際にメデジンで暮らしている人から連絡があり
それが事実だったという事がわかった

日本で詳しい報道がされる前に
僕は事件の詳細を聞いた


そして

僕が1ヶ月以上暮らしたメデジンで
同じ旅人の男性が銃殺されたという事を頭で理解する事ができた


翌日、日本のウェブサイトで詳しいニュースが流れた


僕がメデジンで暮らす知人から聞いた内容は
日本で報道されているものとほぼ同じだった。

男性の名前は井崎さん。
井崎さんは世界一周中の男性。
大学を休学して旅に出た。
年明けの2月には帰国の予定。
メデジンには到着したばかり。
白昼強盗の被害にあった。
犯人は若かった。
井崎さんは犯人を追いかけた。
そして銃で殺害された。





世界では何が起きるかわからない

それは井崎さんもわかってたと思う



何度もトラブルにあってる僕だからわかる



『犯人を追いかけたのが悪い』




そんな事、僕は言えない。

キューバで強盗にあった時
僕は後ろから首をしめた男を肘でなぐってふりほどいた
息が苦しくてそのあと追いかける事はできなかったけれど
無事だったら追いかけてたかもしれない
相手は4人だったし、追いかけて捕まえたとして
僕がどうこうできるわけじゃなかったけれど
追いかけなかったとは言い切れない


つい先日チェコで両替詐欺にあった時もそう
あの時僕は相手が逃げようとしたのを無理に捕まえた
ブログでは詳しく書かなかったけれど
実際はもっと大変な事になっていた





『犯人を追いかけたのが悪い』



そんな事、僕は言えない。

気持ちがわかるから
突然トラブルにあってしまって
頭の中がパニックになって
その場でどうにかしようと思って、追いかける

“なんでそんな無茶をしたんだ”
そういう風に思う人がいるかもしれない
“自業自得だ”
そんな心無い事をいう人もいるかもしれない


でも、突然自分の身に想像もしていなかった出来事が起きた時
その瞬間を冷静に
そして客観的に捉えられる人はほとんどいないと思う



『犯人を追いかけないでほしかった』

僕はそう思う
けれど、それすらも難しいほど
井崎さんにとってその状況は想定外の出来事だったのもわかる



若かったから?
旅の歴が短かったから?
知識が乏しかったから?


そうじゃない。
それが悪いんじゃない。



僕は井崎さんよりもずいぶん年が上だし
井崎さんよりも旅の歴は長いし
年齢を重ねている分知識もあるかもしれない


けれど


いざ僕も同じ状況になっていれば追いかけてたかもしれない
相手の外見がマフィアやヤクザじゃないならなおさら
ただの若者なんだったら余計に


その先に銃が待っているなんて思いもしないから







南米だったから?
コロンビアだったから?
メデジンだったから?




そうじゃない。
それが悪いんじゃない。


もちろん、南米や中米が日本よりも
いや日本と同等レベルに安全かと聞かれれば

答えはNOだと言える。

南米や中米は日本よりも危険だろうし
事件が起こる可能性も幾分かはあがる。



けれど



南米や中米だったからこんな事件が起きてしまったのか
そんな風に聞かれると
そうじゃないって思う
危険な事は世界中どこでだって起きる
その可能性がある

日本でだって、何かを無理やり奪われる事もあるし
銃で撃たれる事もある


頻度が問題なんじゃなくて
今回起きた事件は
たとえ日本にいたとしても起きる可能性はある。





旅が悪い?
世界一周が悪い?
バックパッカーが悪い?


そうじゃない。
それが悪いんじゃない。


僕は旅が好きだし
井崎さんも旅が好きだったと思う。
世界一周を自分で達成したくて日本を出発し
たくさんの事を目にしてきたと思う。
ツアーじゃなく、バックパッカーとして自分で行き先を選ぶスタイル
それが好きだったんだと思う。

そうじゃないと旅に出てすぐに帰国してる。
これは自分が求めてたものじゃないってわかるから。
それだけバックパッカーとして旅をするっていう事は大きな経験やから。


けれど



旅が安全かって言われるとそうじゃない場合もあるし
世界を旅しない事で回避できる危険はあると思う。

ツアーに入る事はバックパッカーとして旅をするよりも容易だろうし
手間もかからない。
快適さを求めるならツアーに入る事だって僕は賛成だ。






僕は長く旅をしている。
そして今も旅を続けている。


なんどもなんども旅中トラブルにあい
旅を嫌いになってもおかしくないほどのトラブルメーカーなのかもしれない。

それだけ僕は危機管理能力というか
危険回避能力というか
そういった類のものが欠けてると思う。



だけど、死にたくない。



生きて日本に帰りたい。



絶対に死なない。



絶対に生きて日本に帰る。



家族に、友達に、大好きな人に元気な姿を見せる。



そんな風に毎日思ってる。


きっと井崎さんだって思ってたはず。

絶対に死なずに生きて帰るんやって。
そう思ってたはず。


それと同時に、井崎さんも旅を好きやったと思う。
今はもう悔しいけれど叶わない。
だけど、井崎さんが生きて日本に帰る事ができていたなら

きっと旅に出て良かったって言ってくれると思う。



南米までたどり着いたのだから。
僕は井崎さんの事を知らないけれど
日本を旅立って、何ヶ月も旅を続けて、南米までたどり着き

もう少しで帰国をする所まで続けてたのだから。

井崎さんは旅が好きで、
旅に出た事を後悔していなかったと思う。



ただ、これは僕の願望であり想像でしかない。

本当の気持ちは今はもう聞けないけれど。
そして、もし今井崎さんの声を聞けるなら
井崎さんは旅に出なければ良かったというかもしれないけれど。



それでも僕は、旅の事を嫌いにはなれそうにない。


今から旅に出る人たちに、旅に出るななんて言いたくない。



旅先での出会い。
見た事もない絶景。
想像を超える経験。
感じた事もない気持ち。



旅が僕にもたらしてくれたものが



本当にたくさんあるから。




僕がこんな事をいえる立場なのかはわからない。
僕は一人の旅人だから。

けれど、3年半旅をしてきた人間としていくつかの事を伝えたい。



どうか旅に出たいという気持ちを抑えつけないでほしい
確かに危険な事もあるかもしれないし
事件が起きる事もあるかもしれない
それでも旅に出たいという気持ちを今持っているなら
それを無理に抑えつけないでほしい





どうかトラブルを避ける状況を自ら選んでほしい
どうしてもトラブルに遭遇してしまう状況はあるかもしれない
それでも自らが気をつける事で避けれるトラブルはあるから





どうか強盗に遭遇しても犯人が逃げたのであれば追わないでほしい
興奮しているのもわかる
頭がパニックになるのもわかる
これが難しいお願いだというのは、強盗に遭遇した事のある僕だからわかる
それでも追わないでほしいと僕はお願いしたい





どうか生きて帰ってほしい
回避できないトラブルがあるかもしれない
何が起きるかなんて僕だってわからないし、貴方だってわからない
それでも生きて帰ってほしい




自分のため。
家族のため。
友達のため。
旅で出会った仲間のため。



旅先で色んな事を意識するのは難しい事かもしれない。


夜に出歩くなと言われても出歩きたい時だってある。
カメラを出すなと言われても写真を撮りたい時だってある。
iPhoneを出すなと言われても道に迷って地図に頼りたい時だってある。
酔っぱらうなと言われてもお酒を飲みたい時だってある。




けれど覚えておいてほしい。



貴方を待っている人がいる事を。
回避できる危険がある事を。
そこは日本ではない事を。
命を軽視する人がいるという事を。



そしてあなたの命はとても大切なものであるという事を。



井崎さん。
僕は貴方にお会いした事はありません。


けれど、同じ時に世界一周をしようと思った同じ旅人として
貴方の命が奪われてしまった事をとても悲しく思っています。

ひょっとしたら日本でお会いする事ができていたかもしれないし、
何かを一緒に成し遂げる事ができたかもしれない。

貴方にお会いできなかった事を僕はとても悲しく思っています。


昨日、日本語を学ぶコロンビア人の学生、
メデジンで暮らしている日本人、
そして近くで暮らしている住民の方が献花と黙祷を捧げたそうです。

井崎さんが亡くなられた事
そしてこの悲惨な事件がメデジンで起きた事
それを悲しんでいる人が日本にもコロンビアにもたくさんいます。


人の命を軽視する人がいる。
そのような人物を憎む人が日本にもコロンビアにも大勢います。





井崎さん。
僕は貴方と出会った旅人を知っています。
貴方が旅を好きだった事も、
貴方が世界を好きだった事も伺いました。



僕は伝えたいです。



それでも旅は素敵なものだと。
それでも世界は素敵なものだと。


憎むべきものは犯罪、そして殺人であり
人間の命を軽んじる人がいる事であり


旅や世界が悪いんじゃないと。


井崎さんが好きな
旅や世界が悪いんじゃない。





僕はまだ旅を続けようと思います。
井崎さんが成し遂げたかった事を僕ができるかどうかはわかりませんし、
僕にはできない事がほとんどかもしれません。


けれど、僕は旅を続けようと思います。


井崎さんがきっと好きだったであろう旅を続け、
好きだったであろう世界をこの目でもっと見たい。

そして
多くの人に伝えたいです。


僕は世界が平和になる事を願います。
誰も殺される事がないように。
命を軽視する人がいなくなるように。
多くの人が生きている事を大切に感じる事ができるように。


僕はきっとメデジンを再び訪れます。
その時、井崎さんがお亡くなりになった場所へも訪れます。
そしてまだお会いした事はありませんが、
献花をさせてください。

僕も井崎さんと同じ、
世界と旅を愛する旅人です。
そして平和な世の中が訪れる事を望む一人の人間です。



どうか、井崎さんの魂が少しでも安らぎますように。
ご冥福をお祈りいたします。


*この記事に関して、もし何かありましたらコメントではなく、
メールにて送信していただければと思います。

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